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トリビア・ジャーナル720

★計測不可能のように思えるものを数値化する試みは、正確に統計が取れないことは承知のうえで、面白い。関西大の木村洋二・教授の笑いの単位「aH」(アハ)というのも笑ってしまう。横隔膜の動きから振動波を識別し、笑いの種類や量を測定するという。でも、何かマンガくさい。身体活動量計というキカイも複数のメーカーが発売していて、厚生労働省が決めた単位、「メッツ」とか「エクササイズ」というのがあるそうだ。数値は一つの目安にはなるが、最近は医師が過度の数字偏重になって、ディスプレーに現れる数値しか見ていなくて、患者とは目を合わさない、というマンガ的で皮肉な状況が話題にされる。むかしの医者は、ちゃんと患者の顔色を見て元気具合を判断し、「アーン」と口を空けさせ、脈を取るという、もっとヒューマンで、親しいコンタクトがあったものだったが。
★このコラムで、今年になって3回、"In Defense of Food"について書いた。「ニューヨーク・タイムズ」のノンフィクションのベストセラーリストでは、もう8週にわたって1位か2位を保っている。日本では青志社が版権を取り、私がエージェントに渡しててあったレジュメを読んだのだが、編集者は私のブログを読んで興味を持ったという。これは200ページくらいの本なので、『憎悪の世紀』のように大量動員しなくても対応できる。この後者の2巻本は、朝日と日経の書評のおかげもあって、「ソンは出さない」程度に仕上がったらしい。
★前回、徳川邸の竹の話を書いたが、持ち帰った竹の太さはさまざまだ。尺八でもできそうだな、というのが発想の原点で、では竹笛はどうだ、レコーダーは作れないだろうか、かと夢は膨らんだ。インターネットで調べてみると、「カッコー笛」の作り方もあるし、レコーダーはミリ単位の設計図も見つけた。童謡に「壊れたトランペット」というのがあって、ドの音が出ない、とかいう歌詞があるが、私がレコーダーを自作すると、ドとレとミとファとソとラとシの音が出ない楽器ができるかもしれない。 仙名 紀

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