トリビア・ジャーナル875
★「The 11th Hour」という環境ドキュメンタリー映画を、DVDで見た。午後11時というのは、もう終末も近いドタンバだ。これは俳優レオナルド・デカプリオの、初監督作品。いわば、アル・ゴアの「不都合な真実」をもう一歩進めて、地球の将来を救済する「解決努力編」という趣旨だ。この映画の特色は、地球で起きているさまざまな不具合を目まぐるしく映像で見せるとともに、50人ほどの科学者たちに寸評を語らせる、最近のドキュメンタリー手法を凝縮している。論調は、決してペシミスティックではない。私は俳優としてのデカプリオは、「タイタニック」('97)をはじめ、「ザ・ビーチ」('00)、「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」('02)など何本も見ているが、私の好きなタイプではない。だがこのようなドキュメンタリーを制作してナビゲーターもやっているところをみると、意識の高いことは見てとれる。"Green Collar Economy"の参考にもなった。11thHourAction.com には、日本語のサイトもある。
★承前。「The 11th Hour」のコメンテーターの一人として、デイヴィッド・スズキが何回も登場する。"The Green Collar Economy"にも出てくるが、映像を見ると、白髪の柔和な日系人。日系三世のカナダ人で、もともとは遺伝子学者なのだそうだ。環境問題でも大いに発言していて、カナダではマスコミにも登場して人気があるという。彼には『環境科学入門』などの著作がある、子ども向けの本を含めて、邦訳が7冊ある。『グッドニューズーー持続可能な社会はもう始まっている』は、570ページを超える大著だ。
★新宿区は文化地域で、数多くの文化人が居住していた。とくに文人が多く、夏目漱石、坪内逍遥、小泉八雲、尾崎紅葉、島崎藤村、田山花袋、永井荷風、林芙美子らが住んでいた。四谷・三栄町にある「新宿歴史博物館」には、近代以前の旧石器時代の遺跡から始まって、豊富な資料が展示されている。私の家は、むかし「落合文化村」と呼ばれた高台にある。このあたりの昭和初期の写真も、クリックすると、画面で見られる。300エンで、かなり有意義な学習ができる仕組みになっている。新宿の伝統や遺産を汚してはいけないな、と思わせる。
★今年は世界天文年なのだそうだ。私がなかなか覚えられないものとして、兵隊の位の英語などと並んで、銀河系宇宙系の惑星の並び順とその英語名は、永遠におぼつかない。天文に関しては、星や星座の知識は幼稚園レベル。原始人だったら、とても生きていけなかったな。プラネタリウムに行っても覚えられないのだから、天文年であっても望み薄で、要するに関心がないから進歩しない。来生はいざしらず、今生は絶望だ。 仙名 紀


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