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トリビア・ジャーナル1618

★毎年恒例の、サクラの季節に上智・新聞学科の同窓会が開かれる。四谷見附・真田堀のサクラはまだ残ってはいるが、終わりに近い。今年は例年より開花が早かったから、計算が狂った。だがこの一年は物故者がなく、17人が集まった。昭和35年卒のこのクラスは男子のみで、上智大の女子入学は、われわれが3年のときから始まった。集まった17人のうち、少なくとも5人が奥さんを亡くしている。だが近況報告のなかで5年前に、「独身」に戻った一人に「お友だち」ができて、「人生交響曲」の第4章の旋律が明るくなった、という「ほほえましい話」があった。この恒例の同窓会は1996年から始まったそうで、17年も続いているのはりっぱ。ボクは、2回ほど欠席している。発案者はすでに鬼籍に入ったが、幹事団がしっかりしているから、とぎれずに続いている。
★ミスター・ビーンこと、イギリス人のコメディアンであるローワン・アトキンソンが、57歳で引退すると発表している。惜しいと思うが、本人の念願である、「シリアス・ドラマ」への転向が思うようにできないことへのいらだちがあるらしい。チャプリンもドタバタで大スターになったが、晩年は「ライムライト」などペーソスのある佳作をたくさん作った。ミスター・ビーンには、そのような才覚がないのだろうか。それとも、時代が違うからだろうか。アトキンソンの「ジョニー・イングリッシュ」の2作目、「気休めの報酬」(2011)を見た。ドジなスパイで、適度に面白いが、B級映画だ。情報機関MI6をもじったMI7で、チョンボをやるのだが、かつてのダメ・スパイでおバカさんムービーの代名詞にされたオースチン・パワーズなみに扱われて、ミスター・ビーンも不本意なのだろう。ビートたけしだって、シリアスに鞍替えできたのに、ミスター・ビーンはあのフェイシャル・エクスプレッションのイメージが鮮烈すぎるため、世間が転向を許してくれないのじゃいかと思うと、気の毒な面もある。
★次も映画の話だが、こんどはアニメ。かつてアカデミー賞長編アニメーション賞を取ったフランスの「ベルヴィル・ランデヴー」(2003)をCSで久しぶりに見たが、このアニメの作りが秀逸で、絵もすごくいい。フランスにはアニメの伝統があって、アメリカとはかなり違う。アメリカのアニメはややパターン化して新鮮みに欠けるようになった。むかしディズニーの短編に「プカドン交響曲」というのがあって、この絵がすばらしくよかった。短編だからこそできる実験なのかもしれないが、長編でも可能だと思える。じゃあ、フランス・アニメで優れた絵の作品はないか、インターネットで5本くらい候補を探して、レンタル・ショップで聞いて見た。だがレンタル店には人気商品しかそろえていないから、探し当てたのは名作といわれる「王と鳥」だけだった。これはアンデルセンの原作で、確かにアメリカ流ではない。ボクは、さらに絵にユニークさのあるアニメを探し続ける。
★最近、小惑星の接近という事態があって、これは地球に衝突する懸念はなかったが、将来的にはあり得る。衝突を回避するための壮大なジオ・エンジニアリングの話は、私が訳した『地球の論点』にもいくつかの案が出て来た。だが「タイムズ(・オブ・ロンドン)」の4月1日の記事によると、NASAは2014年度予算に1億ドルを計上して研究を始め、いずれは26億ドルを投入し、ロボット操作によって迫り来る小惑星を「バッグに詰めて、月の引力圏に送る」のだという。これ、ひょっとすると、エープリル・フールかもしれない。前に「火星人が攻めて来た」というエープウリル・フールで世界がパニックに陥ったことがあったが、こんどの話なら実害はなさそうだから。 仙名 紀

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